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Webマーケに未経験で転職できる?営業経験で応募できる求人の見分け方

Webマーケに未経験で転職できる?営業経験で応募できる求人の見分け方

数字を追う営業はしんどい。でも「どうすれば売れるか」を考えるのは好きで、Web マーケに移りたい。

そう考えて求人サイトを開いた人向けの記事です。先に結論です。

  • 「未経験可」の文字だけで応募先を決めない。必須欄が営業の経験で満たせる求人と、販促・広告運用の経験が要る求人があります
  • 求人票の必須欄に「顧客折衝」「提案」の経験と書いてある求人なら、いまの営業の経験が応募資格の一つになります。接客の人も、価格・納期・契約内容を調整した経験があれば顧客折衝として書けます(当てはまるかは応募前に確かめる)
  • 有料のスクールを決める前に、Google の認定は無料で取れます

根拠は、実際の求人票4件の必須欄と給与欄、電通の広告費の調査、doda の求人倍率、Google の公式ヘルプです。

Webマーケの仕事は増えている?

増えています。広告のお金の半分以上が、いまはインターネットに流れているからです。

電通の調査(2025年の日本の広告費)はこうです。

  • 総広告費は8兆623億円
  • そのうちインターネット広告費は4兆459億円(前年比110.8%)。総広告費に占める構成比は50.2%と初めて過半数に達した
  • マスコミ四媒体広告費は2兆2,980億円(前年比98.4%)で、ほぼ横ばい

広告を出す会社の予算がネットに移れば、それを運用・分析する人が要ります。

求人の側も同じ向きです。2026年8月のdoda転職求人倍率は、全体2.86倍に対し「企画・管理」が3.28倍でした。

  • 読むときの注意: この区分は Web マーケティング・広告運用系を含みますが、それ以外の企画・管理職も入った数字です
  • Web マーケだけの倍率ではないので、「全体より人を探している側に寄った区分」くらいに受け取ってください

この流れは、面接の「なぜ Web マーケ?」の答えに使えます。業界の話だけで終わらせず、自分の経験につなげるのがコツです。

見本(数字は例): 「なぜ Web マーケ?」への答え

悪い例: 「これから伸びる業界だと思ったからです」

  • 足りないもの: どの応募者も言える一般論で、自分の経験とつながっていない

良い例: 「広告の予算がネットに移っていると知りました。営業でお客さまごとに提案を変えてきた経験を、広告の効果を見て直していく仕事で活かしたいと考えています」

  • 足したもの: いまの仕事でやってきたこと(提案を変えてきた)と、Web マーケの仕事(効果を見て直す)のつながり

Web マーケ以外の職種とも比べたい人は、『未経験転職でおすすめの職種は?』に並べています。

「未経験可」の求人なら、営業からでも応募できる?

そうとは限りません。分かれ目は求人のタイトルではなく、必須欄です。実際の求人票4件の必須欄を並べました。

会社・求人必須欄に書いてあること営業・接客の経験で応募できるか
ネオキャリア『【東京】広告運用◆未経験からWebマーケに挑戦』正社員としての就業経験3年以上/顧客折衝経験1年以上/PCを使用した業務経験1年以上できる(顧客折衝が必須欄にある。就業経験とPC業務の条件も必須)
CARTA HOLDINGS『メディアプランナー(広告代理店担当営業)』「デジタル広告(Web/SNS広告、SEMなど)の経験」または「TV、SP、OOHなど他の媒体や販促活動に携わった経験」、あるいは「(営業職以外でも)課題解決を目的とした企画・ディレクション・カスタマーサクセスなどで状況に合わせた調整・提案を行った経験」のいずれかを1年以上提案の経験があればできる(職種は広告会社を担当する営業)
電通デジタル『未経験可/運用型広告コンサルタント』マーケティングや販促、プロモーション、広報PRなどの領域での経験販促などを担当した経験が要る
レバレジーズ『デジタルマーケティング(広告運用・戦略立案)』web広告運用経験2年以上/月間500万円以上のweb広告運用経験できない(経験者採用)

表の読みどころは会社ごとにこうです。

  • ネオキャリア: 広告業界での勤務経験は必須ではなく歓迎条件。見るのは顧客折衝の経験です。クライアントとの折衝は営業が担当するため、広告運用担当は分析・改善に集中できる設計と書かれています。運用グループは16名体制で、中途入社の割合は4割です
  • 電通デジタル: 「未経験可」でも、必須欄はマーケティングや販促などの領域での経験です。営業だけの経歴では当てはまらないことがあります。販売職で店頭の販促を任されていた人は、当てはまるかを応募前に確かめてください。入社直後は研修専門チームによる1.5か月の基礎研修があり、組織の5割が中途入社です
  • CARTA HOLDINGS: Web 広告の会社ですが、職種は広告会社を担当する営業です。数字を追う営業から離れたい人は、業務内容の欄まで読んでから応募してください
  • レバレジーズ: 広告運用の経験者だけを採る求人です。営業から移りたい人が応募しても、条件を満たしません

自分の求人票で試すときは、必須欄の行ごとに○か×をつけます。

見本(数字は例): 個人営業3年の人が、必須欄に○×をつける

  • 「顧客折衝の経験1年以上」→ ○(料金の要望と契約条件の間で調整してきた)
  • 「PCを使った業務の経験」→ ○(見積書と日報を毎日パソコンで作っている)
  • 「Web広告の運用経験2年以上」→ ×(やったことがない)

×が一つでもある求人は外し、全部○の求人だけを応募の候補に残す。

つまり「未経験可」の文字だけで選ぶと外します。必須欄に、自分がもう持っている経験が書いてあるかで選んでください。

営業・接客の経験は、職務経歴書にどう書けば伝わる?

営業の実績を、求人票の言葉(「顧客折衝」「提案」)に置き直して書きます。必須欄に「顧客折衝経験」とある求人に「個人向けの営業をしていました」とだけ書くと、読む側は当てはまるかを判断できません。

置き直すときの言葉はこの3つです。

  • 顧客折衝: お客さまの要望と、自社の条件(価格・納期・契約内容)の間で調整した経験
  • 提案: お客さまの困りごとを聞き、それを解決する商品やプランを選んで示した経験
  • 分析の芽: 断られた理由や、売れた月と売れない月の違いを自分で振り返った経験

3つめは必須欄には無くても、広告運用の仕事の中心である「分析・改善」に近い経験です。書けるものがあれば一行添えると、なぜ Web マーケなのかの説明にもなります。

接客の人は、価格・納期・契約内容を調整した経験があれば顧客折衝として書けます。ただ、店頭の接客が顧客折衝に当たるかは求人票に書かれていないので、応募前に確かめてください。

使う型はこれです。〈 〉に自分の言葉を入れるだけで一行になります。

  • 『〈誰〉の〈要望〉と、自社の〈価格・納期・契約内容〉の間で〈どう調整したか〉(顧客折衝)』
  • 『〈困りごと〉を聞いて、〈商品・プラン〉を選んで示した(提案)』
  • 『〈断られた理由・売れない月〉を振り返り、〈変えたこと〉(分析・改善)』

見本(数字は例): 営業の人(個人向けの通信回線の営業・3年)

悪い例: 「個人向けの営業をしていました。目標達成に向けて努力しました」

  • 足りないもの: 何を調整し、何を提案したかが無い。必須欄の「顧客折衝」に当たるかを読む側が判断できない

良い例: 「個人のお客さまに通信回線を販売。月の料金を下げたいという要望と、自社の契約条件の間で、プランと契約期間の組み合わせを変えて調整(顧客折衝)。使い方を聞いて、家族の人数に合うプランを選んで示した(提案)。断られた理由を毎月書き出し、説明の順番を変えた(分析・改善)」

  • 足したもの: 求人票と同じ言葉/調整した中身/自分で振り返って変えたこと

見本(数字は例): 接客の人(アパレルの販売・4年・個人の売上の数字は残っていない)

悪い例: 「アパレル店で接客を担当。お客さまに寄り添った接客を心がけました」

  • 足りないもの: 「寄り添う」の中身が無い。調整や提案をしたかが読めない

良い例: 「アパレル店で販売を担当。店頭に無いサイズの取り寄せで、在庫と納期を確かめてお客さまと受け取りの日を調整(顧客折衝に当たるかは応募先に確認)。来店の目的を聞き、手持ちの服に合う組み合わせを選んで示した(提案)。売れた週と売れない週の棚の並べ方を見比べ、店長に配置を変える案を出した(分析・改善)」

  • 足したもの: 個人の数字が無くても書ける「何をどう調整・提案したか」と、自分で見比べて動いたこと

書類で落ちる理由と直し方を詳しく知りたい人は、『書類選考が通らない20代の営業が、まず見直す求人票の読み方』に手順をまとめています。

入社したときの給料はいくら?

求人ごとに違うので、平均の年収ではなく、応募する求人票の提示額で見ます。3社の給与欄はこうです。

会社・求人求人票の提示額固定残業代
電通デジタル(コアタイム付フレックスのグレード)年収420万〜700万円程度(月額給与294,175円〜446,313円)月30時間相当・月額6〜9万円を含む
ネオキャリア(広告運用・未経験者向け)基本給238,000円〜312,000円+職務手当82,000円〜312,000円職務手当が時間外勤務45時間分相当
CARTA HOLDINGS(メディアプランナー・職種は営業)月給38万円〜50万円・想定年収450万円〜600万円固定残業手当が45時間分(ほかに固定深夜手当15時間分も含む)

読むときに押さえる点は4つです。

  • どの求人も、月の給与に固定残業代が入っています。額面だけで比べず、何時間分の残業代が含まれているかを一緒に見てください
  • ネオキャリアと CARTA HOLDINGS は45時間分、電通デジタルは30時間相当です。CARTA HOLDINGS はさらに固定深夜手当15時間分も月給に含まれています
  • CARTA HOLDINGS の行は、職種が広告会社を担当する営業です。必須欄も、媒体や販促の経験か、調整・提案の経験を1年以上です。Web マーケ職に未経験で入ったときの給与の目安としては読まないでください
  • CARTA HOLDINGS の想定年収は、前職の給与・能力・経験を考慮の上決定と書かれています。幅のどこになるかは、面接と条件交渉で決まります

同じような月給でも、含まれる残業の時間が違えば働き方の前提が違います。気になる求人は、給与欄を次のように分けて書き出してください。

見本(数字は例): 給与欄の一行を分けて書き出す

月給30万円(固定残業代45時間分・7万円を含む)

  • 固定残業代を除いた額: 23万円
  • 含まれる残業: 月45時間
  • 深夜手当も含むか: 書いていない → 面接か内定後の面談で確かめる

いまの会社の給与明細と、固定残業代を除いた額どうしで並べる。

スクールに通う前に、何から始めればいい?

まずは無料の Google のスキルショップから始められます。

  • Google は、Google 広告などについて基礎・上級レベルの知識を持つ人に、スキルショップ上の認定試験の合格で認定資格を出しています
  • コースの受講・理解度テスト・認定試験は無料です
  • 修了後は「マイ アクティビティ」ページで確認・ダウンロードできます

認定があれば未経験の求人に通る、という約束ではありません。ただ、職務経歴書の「なぜ Web マーケか」に、自分で動いた事実を一つ足せます。

見本(数字は例): 志望動機に足す一文

悪い例: 「Web マーケに興味があり、独学で勉強しています」

  • 足りないもの: 何を、どこまでやったかが分からない

良い例: 「Google のスキルショップで Google 広告のコースを修了し、認定試験に合格しました。営業で断られた理由を振り返ってきた経験を、広告の効果を見て直す仕事で活かしたいと考えています」

  • 足したもの: 動いた事実(どのコースを修了し、何に合格したか)と、いまの仕事とのつながり

有料のスクールを検討するのは、これを取ってからでも遅くありません。

今日からやること

今日できるのは次の3つです。

  1. 求人サイトで「Webマーケ 未経験」と検索し、必須欄に、自分がもう持っている経験(顧客折衝・提案・販促など)が書いてある求人だけを残す。経験者採用の求人はここで外します
  2. 残った求人の業務内容の欄で、職種が営業でないかを見る。給与欄では固定残業代(深夜手当も)が何時間分かを書き出す
  3. Google のスキルショップで、Google 広告のコースを一つ始める

Web マーケに職種を変える人は、1と2を「必須欄に○×をつける」見本の手順で進めてください。応募する求人が決まったら、職務経歴書は「顧客折衝・提案・分析・改善」の穴埋めの型に自分の言葉を入れて書き換えます。

求人を見比べた結果、職種は営業のまま会社を変えると決めた人は、相談先を選ぶときに『おすすめの転職エージェント4社を比較【2026年】』を読んでください。自分に合う相談先の選び方をまとめています。

Web マーケと同じく、営業の経験で応募できる職種をもう一つ見ておきたい人は、『カスタマーサクセスに未経験で転職できる?』も参考にしてください。

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