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営業の転職の自己PRはどう書く?強み1つで作る例文と型

営業の転職の自己PRはどう書く?強み1つで作る例文と型

自己PRに「明るくて、人と話すのが好きです」と書いた。面接で「では自己PRを1分で」と言われ、20秒で話が終わった。そんな人向けの記事です。

先に結論

  • 自己PRに書く強みは1つだけ。性格の言葉で終わらせず、それが出た場面を足す
  • 骨組みは「①結論 → ②それが出た場面(担当・量・人数)→ ③困ったときの動き → ④応募先でどう使うか」の4段
  • 面接は職務経歴書の内容から聞かれることが多い。新しい話を用意するより、書類の1行を広げるだけでいい

根拠はハローワークの応募書類・面接の資料と、マイナビの中途採用の調査(人事担当者1,500人)です。僕は営業で4社を経験し、2社目ではチームリーダーとして面接も担当していました。

自己PRが弱く見えるのはなぜ?

性格の言葉だけで、それを裏づける場面が無いからです。「明るい」「粘り強い」は誰でも書けるので、読む側はその人の仕事ぶりを思い浮かべられません。

性格そのものを書くのが悪いわけではありません。ただ、経験者の書き方は違います。ハローワークの資料はこう分けています。

  • 職務経歴や資格が無く、実務能力に自信が無い場合: 「自分の性格・行動特性(積極性・粘り強さ・協調性・責任感など)」もアピールできる面の1つ
  • 同じ職種への転職: 前職の職務内容・実績・身につけた知識や能力を具体的に書く

営業や販売の経験があるなら、性格の言葉は入口だけ。足りないのは、その性格が仕事のどこで出たかです。

弱い自己PRは、次の3つのどれかに当てはまります。

  • 強みが2つ以上並んでいる(「明るさと粘り強さと責任感」)
  • 強みの後に、担当・量・人数のどれも出てこない
  • 最後が「御社でも頑張ります」で、応募先の仕事の名前が無い

見本(悪い例)

私の強みは、明るく誰とでもすぐに打ち解けられるところです。前職でもお客様から可愛がっていただきました。この明るさと粘り強さを活かして、御社でも頑張りたいと思います。

  • 悪い理由: 強みが2つ混ざり、どの場面で出たかが無い。「頑張りたい」は応募先の仕事とつながっていない

手元に残すもの: 上の3つで、自分の自己PRを今すぐ採点してください。1つでも当てはまれば、次の4段で組み直します。

自己PRは何をどの順で書く?

「①結論 → ②場面 → ③困ったときの動き → ④応募先での使い方」の4段で書きます。1段につき1文で、書類なら4文で足ります。

段書くこと抜けたときに起きること
①結論強みを1語で何の話か分からないまま読まれる
②場面担当・量・人数(何を、誰に、どれだけ)性格の言葉だけになる
③困ったときの動きうまくいかなかったときに自分がしたこと誰でも言える話になる
④応募先での使い方求人票にある仕事の名前と、そこでの使い方「頑張ります」で終わる

④は「会社に貢献できること」を聞かれたときの答えにもなります。求人票の「仕事内容」の欄から、仕事の名前を1つ写してください。

穴埋めの型はこれです。

私の強みは〈強み1語〉です。〈商材〉を〈顧客〉に売る仕事で、〈担当の量・人数〉を受け持ってきました。〈困った場面〉のときは、〈自分がとった動き〉をしました。御社の〈求人票にある仕事〉でも、〈同じ動き〉で〈応募先での使い方〉に取り組みます。

職務経歴書のどこに自己PRの欄を置くかは、『営業の転職の職務経歴書はどう書く?』で全体の見本と合わせて確認できます。

同じ経歴を、どうすれば具体的にできる?

同じ経歴のまま、段を1つずつ足していけば具体的になります。 経歴を盛る必要はありません。足すのは「場面」と「動き」と「応募先」だけです。

モデルは2人です(どちらも架空の見本)。

  • 営業のAさん: 20代・法人営業3年。業務用の飲料サーバーを売っている。個人の数字はあまり覚えていない
  • 販売のBさん: 20代・アパレル販売4年。個人の売上は記録が残っていない

見本(数字は例)— 営業のAさん

1段階目(性格だけ) 私の強みは粘り強さです。お客様に断られても諦めずに営業してきました。

  • 足りないもの: 誰に・どれだけ・どう諦めなかったかが無い

2段階目(場面を足す) 私の強みは粘り強さです。業務用の飲料サーバーを中小企業に売る仕事で、担当は約80社。一度断られた会社にも、半年後に提案し直してきました。

  • 足したもの: 商材・顧客・担当の量・具体的な行動

3段階目(困ったときの動きと応募先を足す) 私の強みは粘り強さです。業務用の飲料サーバーを中小企業に売る仕事で、担当は約80社を受け持ってきました。断られた理由が「価格」だった会社には、半年後に設置台数を減らしたプランを作り直して再提案し、うち数社で契約をいただきました。御社のインサイドセールスでも、断られた理由を記録して次の提案時期を決める形で、商談の数を積み上げます。

  • 足したもの: 困った場面(価格で断られた)・自分の動き(プランを作り直した)・応募先の仕事の名前(インサイドセールス)

見本(数字は例)— 販売のBさん

悪い例 接客が好きで、お客様に喜んでいただけることにやりがいを感じてきました。

  • 悪い理由: 「好き」は気持ちで、強みになっていない

良い例 私の強みは、相手の要望を聞き出す力です。アパレル店で4年、平日は1日に数十人を接客してきました。目的が決まっていないお客様には、着ていく場面を先に聞いてから3着に絞って提案し、新人2人にもこの聞き方を教えました。御社の法人営業でも、まず相手の困りごとを聞いてから提案する形で取り組みます。

  • 足したもの: 接客の量・聞き方の手順・人に教えた事実・応募先の仕事の名前

Bさんのように個人の数字が残っていなくても、量(接客した人数・担当の数)と手順は書けます。数字を覚えていない人の書き方は、『営業の職務経歴書の実績欄は、数字を覚えていない・未達でも書ける』で詳しく扱っています。

手元に残すもの: 自分の自己PRを1段階目から3段階目まで書き分けてみてください。3段階目が、そのまま書類に載せる文です。

人事はどんな強みを見ている?

調査に並ぶ強みは、どれも人事担当者の多くが重視しています。 だから「どの強みを選ぶか」で悩むより、選んだ強みを場面で示せるかに時間を使ってください。

マイナビの調査(2025年・人事担当者1,500人)で、中途採用の選考時に「重視している」と答えた割合です。

要素(気質的特性)重視している
主体性94.4%
傾聴力94.1%
発信力91.9%
問題解決力91.9%
働きかけ力90.8%
課題発見力90.2%
創造力88.3%

同じ調査で、能力的特性では「これまでの経歴における成績や業績などの高さ」が91.5%でもっとも高い要素でした。性格の言葉に加えて、成績や業績が分かる1行を②の場面に入れておく理由はここにあります。

選考も甘くはなっていません。経験者採用の選考基準を「前年より厳しくした(計)」と答えた企業は44.7%でした(2025年・中途採用業務を担当した人事担当者のうち、前年と比較できる1,338人)。厳しくした企業が挙げた項目のトップは「職務経験」36.8%で、「仕事に対する考え方」「コミュニケーション力」「志望動機」「仕事の成果」が3割台で続きます。

自分の言葉を、調査の言葉に当てはめるとこうなります。

見本(言いかえの例)

  • 「明るい」→ 発信力: 初回訪問で、相手が話しやすい雰囲気を作ってヒアリングを進めた場面
  • 「聞き上手」→ 傾聴力: 相手の困りごとを聞いてから提案を組み直した場面
  • 「粘り強い」→ 働きかけ力: 断られた相手に、時期や条件を変えて提案し直した場面
  • 「言われる前に動く」→ 主体性: 誰にも頼まれずに、資料や手順を作って共有した場面

書類そのものが通らない人は、自己PRの前に応募先の選び方を疑ってください。『書類選考が通らない20代の営業が、まず見直す求人票の読み方』で、見直す順番をまとめています。

書類と面接で話がずれないようにするには?

面接では、書類に書いた4段をそのまま広げて話します。 新しいエピソードを足すと、書類と食い違いやすくなります。

ハローワーク(香川労働局)の面接の案内は、「必ず聞かれる質問」の1つに自己PRを挙げています。あわせて次のことを求めています。

  • 丸暗記の棒読みでなく、自分の言葉で端的に答える
  • 履歴書・職務経歴書の内容と、面接での受け答えが食い違わないようにする

ハローワークの資料にあるとおり、面接は職務経歴書の内容に基づいて質問されることが多いので、書類の1行が会話の入口になります。

「1分で」と言われたら、②〜④にそれぞれ1文ずつ足します(①の結論はそのまま)。

見本(数字は例)— 営業のAさんが面接で話すとき

  • ①結論: 「私の強みは粘り強さです。」
  • ②場面+1文: 「業務用の飲料サーバーを中小企業に売る仕事で、約80社を担当してきました。新規の会社には、一度断られてからが本番だと考えていました。」
  • ③動き+1文: 「価格で断られた会社には、半年後に台数を減らしたプランを作り直して再提案し、数社で契約をいただきました。断られた理由は、毎回メモに残して次の提案に使っていました。」
  • ④応募先+1文: 「御社のインサイドセールスでも、断られた理由を記録して提案の時期を決める形で、商談を積み上げます。求人票にあった『商談化の数を追う』という仕事に、この記録の習慣がそのまま使えると考えています。」

面接の最初に「自己紹介を」と言われたときは、自己PRではなく職務経歴の要約(会社・担当・期間)を話し、強みは自己PRの質問まで取っておくと話が重なりません。

見本(数字は例)— 営業のAさんの自己紹介

〇〇と申します。いまの会社で3年、業務用の飲料サーバーの法人営業をしています。担当は中小企業の約80社で、新規の提案と既存のお客様のフォローの両方を受け持っています。本日はよろしくお願いいたします。

  • 強みの話はここでは出さない。自己PRを聞かれたときに、上の4段で話す

ほかに聞かれやすい質問の答え方は、『営業の転職面接でよく聞かれる4つの質問と答え方』にまとめています。

手元に残すもの: 書類の4文と、面接で足す4文を1枚に並べたメモ。面接の前日はこの1枚だけを見直します。

今日からやること

今日のうちに、次の3つを済ませてください。

  1. いまの自己PRを、最初の節の3つで採点する。 1つでも当てはまったら、強みを1語に絞る
  2. 穴埋めの型に、自分の言葉を入れる。 ②の場面は「担当の数」か「受け持った人数」のどちらか1つでいい
  3. 応募したい求人票を1枚開き、「仕事内容」の欄から仕事の名前を1つ④に写す

書いた自己PRが応募先に合っているか、第三者に見てもらいたい人もいるはずです。SaaSの営業に応募するなら、『おすすめの転職エージェント4社を比較【2026年】』に、自分に合う相談先の選び方をまとめています。

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